白き桜と黒き神
「…桜雨?どうしたの?」


外見とは似つかわしくないゆったりとした動作で怜治は首を傾げる


『ふっ…なんでもないよ…』


レイジのサラサラとした髪を梳くように頭を撫でてやると怜治は嬉しそうに目を細めた


『遅刻するから行こうか…』


「うん」


怜治に手を引かれて私達は家を出ていつも行く通学路を進む
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