彼は私の全てだった
「ホントはわかってた。
小泉くんとは本当はただのクラスメイトじゃなかったんだよね?
ミチルが小泉くんと一緒に居るところを何度も見たけど…
二人が普通じゃない事はすぐにわかった。
恋愛系じゃないってミチルは言ったけど…
本当は付き合ってたんじゃない?」
私は素直に話すことにした。
私とシュウが高校生の時に付き合っていたこと
シュウが突然私の前からいなくなって
別人になって再会したことを正直に話した。
そして再会してシュウに彩未と二股かけられてること。
シュウの気持ちはもう私にない事までは話したけど…
今朝私たちの間にあった事は話せなかった。
「それで…今日小泉くんが来てくれて気持ちが動いた?」
その通りだけど…頷けなかった。
何も言わない私を見て中村さんは全てを悟った。
「わかった。
でも…辛かったらまた俺を頼ってくれるかな?」
中村さんはすごく優しくて
私は申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
溢れて止まらなくなった私の涙を
中村さんが拭ってくれた。
静まり返った部屋に時を刻む音だけが響く。
帰る時間が近づくと中村さんとこのまま別れてしまっていいのかわからなくなる。
「悪かった。
具合悪かったのに辛い話をさせちゃったね。
じゃあ暖かくして、風邪早くて治してな。」
中村さんが部屋から出るとシュウがドアの向こうに立っていた。
中村さんは男らしくシュウの背中をポンと叩いて
颯爽と去っていく。
シュウは私の部屋に入ると不機嫌だった。
小泉くんとは本当はただのクラスメイトじゃなかったんだよね?
ミチルが小泉くんと一緒に居るところを何度も見たけど…
二人が普通じゃない事はすぐにわかった。
恋愛系じゃないってミチルは言ったけど…
本当は付き合ってたんじゃない?」
私は素直に話すことにした。
私とシュウが高校生の時に付き合っていたこと
シュウが突然私の前からいなくなって
別人になって再会したことを正直に話した。
そして再会してシュウに彩未と二股かけられてること。
シュウの気持ちはもう私にない事までは話したけど…
今朝私たちの間にあった事は話せなかった。
「それで…今日小泉くんが来てくれて気持ちが動いた?」
その通りだけど…頷けなかった。
何も言わない私を見て中村さんは全てを悟った。
「わかった。
でも…辛かったらまた俺を頼ってくれるかな?」
中村さんはすごく優しくて
私は申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
溢れて止まらなくなった私の涙を
中村さんが拭ってくれた。
静まり返った部屋に時を刻む音だけが響く。
帰る時間が近づくと中村さんとこのまま別れてしまっていいのかわからなくなる。
「悪かった。
具合悪かったのに辛い話をさせちゃったね。
じゃあ暖かくして、風邪早くて治してな。」
中村さんが部屋から出るとシュウがドアの向こうに立っていた。
中村さんは男らしくシュウの背中をポンと叩いて
颯爽と去っていく。
シュウは私の部屋に入ると不機嫌だった。