仁科くん、君ってやつは
当
*
*
*
君が誰を好きなのか、とか、
俺のことをどう思ってるのか、とか。
ちゃんと知ってる。
分かってる。
でも、だからって、
俺は今さら止まる気はないし、
絶対アイツのところなんかには行かせない。
君が傷つくって分かってて、
その手を離すことができるほど、
俺はバカじゃない。
嫌われたっていい。
睨まれたっていい。
泣かれたっていい。
でも、
君が、
アイツのせいで傷つくのだけはごめんなんだ。
*
*
*