ふたりの彼女と、この出来事。
(新版)
大学に着くと、すでに正門の前には学生やらヤジ馬やらで黒山の人だかりが出来ていた。
「うわっ!凄い人の数だ…。所長、裏門に廻りませんか」
ここを強行突破するのは並大抵の事じゃないですよ。
「いや、ここからでいいんだよ」
と、所長が構わず車から降りていくじゃないか。
「いやでも、」
ちょっと待ってください所長。
こんなトコ絶対通れないですって。
戸惑っていると、テレビ局の人が声を掛けてきた。
「大丈夫ですよ。さあ、行きましょう」
サッサと車を降りてカメラをこっちに向けて構えてくるじゃないか。
(ええ~っ?!)
照明とマイクも掲げられて、後は僕らが降りるのを待つばかり。
(…仕方ないな。どうなっても知りませんよ)
諦めて腰を上げ、ミライと一緒にワゴン車から降りる。
降りた途端、沸き起こる歓声、押し寄せる人波、突き出される何本もの腕!
思わずグッと身構えた。
「下がりなさいっ」
と、突然女性の声が響いてきた!
「うわっ!凄い人の数だ…。所長、裏門に廻りませんか」
ここを強行突破するのは並大抵の事じゃないですよ。
「いや、ここからでいいんだよ」
と、所長が構わず車から降りていくじゃないか。
「いやでも、」
ちょっと待ってください所長。
こんなトコ絶対通れないですって。
戸惑っていると、テレビ局の人が声を掛けてきた。
「大丈夫ですよ。さあ、行きましょう」
サッサと車を降りてカメラをこっちに向けて構えてくるじゃないか。
(ええ~っ?!)
照明とマイクも掲げられて、後は僕らが降りるのを待つばかり。
(…仕方ないな。どうなっても知りませんよ)
諦めて腰を上げ、ミライと一緒にワゴン車から降りる。
降りた途端、沸き起こる歓声、押し寄せる人波、突き出される何本もの腕!
思わずグッと身構えた。
「下がりなさいっ」
と、突然女性の声が響いてきた!