ふたりの彼女と、この出来事。
(新版)
(どうやら大丈夫そうだな…)
横でグラスを傾けるミライは受け答えもしっかりしている。
(…取り越し苦労だったか)
と、パスタも平らげていい酔い加減になってきた時、広海君が横から聞いてきた。
「ねぇセンセー、先生ってさぁ~、ミライさんに気があるんでしょぉ?」
ええっ?
「何を言い出すんだよ、突然」
目を見開いて返したが、広海君は負けなかった。
「だってセンセーさぁ、さっきからず~っとミライさんの事ばっかり気にしてるみたいだしぃ~」
とスッと目線をミライに向ける広海君。
「そりゃまあ、」
こっちはいつミライが倒れやしないかと気に掛けているんだから。
(あっ、)
頷き返した後で、広海君がニヤけているのに気づいた。
「あ~センセー認めるんだ。やっぱりね。こういうお店って口説きやすいもんね~」
と、広海君がグッと顔を近づけてきた。
「ねえ先生気付いてた?さっきから先生、ミライさんのコト呼び捨てで呼んでるわよ」
シマッタ!
「それは私がお願いしたの」
って、口を挟まなくていいってミライ!
「そうなんだ!なんだぁ~、ミライさんも先生に気を許してるんじゃない♪」
アイタタタ。
みすみすツッコミどころ満載のエサを与えてしまったじゃないか。
「いやいや、そうじゃないよ、僕はさ、ミライの体が心配なだけでさ、」
慌てて否定してみたけど広海君には効かない。
横でグラスを傾けるミライは受け答えもしっかりしている。
(…取り越し苦労だったか)
と、パスタも平らげていい酔い加減になってきた時、広海君が横から聞いてきた。
「ねぇセンセー、先生ってさぁ~、ミライさんに気があるんでしょぉ?」
ええっ?
「何を言い出すんだよ、突然」
目を見開いて返したが、広海君は負けなかった。
「だってセンセーさぁ、さっきからず~っとミライさんの事ばっかり気にしてるみたいだしぃ~」
とスッと目線をミライに向ける広海君。
「そりゃまあ、」
こっちはいつミライが倒れやしないかと気に掛けているんだから。
(あっ、)
頷き返した後で、広海君がニヤけているのに気づいた。
「あ~センセー認めるんだ。やっぱりね。こういうお店って口説きやすいもんね~」
と、広海君がグッと顔を近づけてきた。
「ねえ先生気付いてた?さっきから先生、ミライさんのコト呼び捨てで呼んでるわよ」
シマッタ!
「それは私がお願いしたの」
って、口を挟まなくていいってミライ!
「そうなんだ!なんだぁ~、ミライさんも先生に気を許してるんじゃない♪」
アイタタタ。
みすみすツッコミどころ満載のエサを与えてしまったじゃないか。
「いやいや、そうじゃないよ、僕はさ、ミライの体が心配なだけでさ、」
慌てて否定してみたけど広海君には効かない。