ふたりの彼女と、この出来事。
(新版)
「おおっ、マジかよ!」
突然ヨッシーの彼氏が、左右の座席の真ん中にあるタッチパネルのスコアを見ながら声を上げた。
「どうしたの?」
「先生と彼女、スゴイんだよ、ほら!」
彼がパネルに表示されたスコアを指差した。
点数は僕が126ピンでミライが125ピン。
「どこがスゴイのよ」
と、ツッ込まれた彼がそれぞれのスコアの1フレーム目を指差した。
「ほら、ここが違うだけで、あと全部同じなんだよ!」
息巻いて振り向く彼。
(えっ?)
見ると、確かに僕とミライは1フレーム目が1ピン違うだけで、あとは同じ点数。
「倒れ方までピッタリ一緒じゃない!」
よ~く見ると、一投毎に倒れたピンもスペアの取り方も、スコアのすべてがピッタリ一緒。
って事は、ミライは何から何まで全く同じに投げたっていうのか?!
(ウソだろっ?!)
確かに僕のマネをしろとは言ったけどさ~。
(ヤラレタ…)
これじゃいくら何でもあまりに不自然すぎるって。
「どうやったのミライさん?狙ったの?」
「うん、マネをしたの」
素直すぎる笑顔のミライ。
「えっ、だって、ミライさんってボーリングやったこと無いのよね?」
「うん」
「やろうと思っても逆に出来ないでしょ、こんなコト」
「ホント神技よねー」
「ありえな~い」
「機械仕掛けでもないと出来ないんじゃない?」
「!」
来たのか、この時が!
(こんな所で…)
みんなが眉を顰めてミライを見てる。
どうしよう。
上手いゴマかし方がわからないっ!
突然ヨッシーの彼氏が、左右の座席の真ん中にあるタッチパネルのスコアを見ながら声を上げた。
「どうしたの?」
「先生と彼女、スゴイんだよ、ほら!」
彼がパネルに表示されたスコアを指差した。
点数は僕が126ピンでミライが125ピン。
「どこがスゴイのよ」
と、ツッ込まれた彼がそれぞれのスコアの1フレーム目を指差した。
「ほら、ここが違うだけで、あと全部同じなんだよ!」
息巻いて振り向く彼。
(えっ?)
見ると、確かに僕とミライは1フレーム目が1ピン違うだけで、あとは同じ点数。
「倒れ方までピッタリ一緒じゃない!」
よ~く見ると、一投毎に倒れたピンもスペアの取り方も、スコアのすべてがピッタリ一緒。
って事は、ミライは何から何まで全く同じに投げたっていうのか?!
(ウソだろっ?!)
確かに僕のマネをしろとは言ったけどさ~。
(ヤラレタ…)
これじゃいくら何でもあまりに不自然すぎるって。
「どうやったのミライさん?狙ったの?」
「うん、マネをしたの」
素直すぎる笑顔のミライ。
「えっ、だって、ミライさんってボーリングやったこと無いのよね?」
「うん」
「やろうと思っても逆に出来ないでしょ、こんなコト」
「ホント神技よねー」
「ありえな~い」
「機械仕掛けでもないと出来ないんじゃない?」
「!」
来たのか、この時が!
(こんな所で…)
みんなが眉を顰めてミライを見てる。
どうしよう。
上手いゴマかし方がわからないっ!