私だけの天使
ふー、と先輩は息をつく。

「よく息継ぎもなしにそこまでべらべら喋れるな。聞いてる方が息苦しくなってくる」

「先輩、私泣きませんから、彼女にしてください」

はー、と先輩は息をつく。

「オマエ俺のこと知ってんの? 何をもって好きだとか言ってくるんだ」

「よく知りません。でも知らないからもっと知りたい、傍にいたいって思うんじゃないですか」
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