私だけの天使
恋のタブレットを飲みこんで、それが弾けた。

胸の部分から全身に行き渡り、私は痺れてしまった。

どきどき、どきどきが止まらない。

私は初めての気持ちに動揺し、歯止めが利かない状態だった。

一緒に下校途中だった美佐枝を置いて、私は引っ張られるように彼の許へと歩んだ。

彼は野球のユニフォームを着ていて、そして練習が終わったのか帽子を取った瞬間を目の当たりにしてしまった。
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