私だけの天使
先輩はふっと笑う。

「オマエは強いな。参った」

彼もポカリのキャップを開けて飲み干した。

「強いし、泣かないよ。一緒にいて退屈もさせない。だからどう? 彼女にして」

先輩は一旦遠くを見る。

「退屈しないだろうな、確かに」

先輩は私の手を握る。

ぎゅっと強く握る。
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