私だけの天使
彼まであと5メートル……3メートル……1メートル……10センチ。
「あのっ、好きですっ!」
彼を目の当たりにするや否や、私の口からはいきなり告白の言葉が出ていた。
すると天使のように笑っていた彼から笑みが消え、私をヤブ睨みした。
「誰? オマエ」
「あっ、いきなり言われてもあれですよね。私だって今まであなたの存在を知らなかったんだもの。私、弓橋さやかっていいます。1年3組出席番号37番」
私は自己紹介をしたものだから、真面目に取り合ってくれると思い、期待の目で彼を見
た。
「あのっ、好きですっ!」
彼を目の当たりにするや否や、私の口からはいきなり告白の言葉が出ていた。
すると天使のように笑っていた彼から笑みが消え、私をヤブ睨みした。
「誰? オマエ」
「あっ、いきなり言われてもあれですよね。私だって今まであなたの存在を知らなかったんだもの。私、弓橋さやかっていいます。1年3組出席番号37番」
私は自己紹介をしたものだから、真面目に取り合ってくれると思い、期待の目で彼を見
た。