~白の恋人~
「ね!冷めちゃうから食べて?」
「あ、あぁ。」
澪が龍の上着を預かり、龍がテーブルに着きながら澪に聞く。
「なぁ、何か悩んでんじゃねーの?」
「え?」
「いや、最近俺ん家来なかったろ?」
「ごめんね!ふふっ。華とバレンタインの話して何作るか相談してたら楽しくなっちゃって。」
「ふっ。そうだったのか。」
龍は自分に会いたくなかった訳ではないと分かり、安心する。
「美味い。」
「良かった!龍にさー、バレてないかドキドキだったよー。」
(俺は別の意味でドキドキしたけどな。)
「龍は誰からもチョコ、貰わなかった?」
「あぁ。返しとかめんどくせーし、知らねー女に色々貰っても困るだろ?だから、俺は毎年受け取らねーから、もうそれで定着してるから。」
「ふふっ。良かった!」