~白の恋人~
「龍、今日はありがと!凄く楽しかった!」
「おう。」
「ねぇ、どこ行くの?こっちマンションの方じゃないよ?」
「お腹空いただろ?飯食って帰ろーぜ。」
「いいの!?」
「ははっ。誕生日とホワイトデーの礼だからな。」
そう言って龍が向かったのは、高級な焼肉屋さん。
「悪いな。本当ならお洒落なイタリアンとかフレンチとか連れてくんだろーけど、俺そんな柄じゃねーから。」
「私もそんな柄じゃないよ!
むしろこっちの方が嬉しい!高級お肉だー。」
無邪気に喜ぶ澪に龍は安心する。
澪のこういう所が好きだと改めて思う。
2人でたらふく食べ、マンションへと向かう。
「すっごい美味しかった!龍。ありがと!」
「ははっ。どういたしまして。」