~白の恋人~
「私は言ったよ。自分が好きな男なら信じて待って居なさいと。
後日、その人が目を覚ましたと聞いた。それは嬉しそうに報告してきたよ。
その人が龍くんだったんだな。
あの時は、娘を守ってくれて、本当にありがとう。澪を庇った時に重症を負ったと聞いた。
娘を守ってくれたのに、お礼も言いに行けず、申し訳なかった。
・・・本当にありがとう。
同棲の許しと言ってたな。
澪が選んだ人に反対するつもりもない。むしろ大歓迎だ。
龍くん。澪を、宜しく頼みます。」
澪の父が、龍に頭を下げる。
「・・・ありがとうございます。」
龍も深々と頭を下げた。