～白の恋人～

翌日

｢おはよ、華。あのね、ティラミスも味見した方が安心だと思って、昨日冷やしてるの。｣
｢え！ほんと！？澪ちゃん凄い！私なんか竜也くんに家に来いって言われてたから、竜也くんが寝てから、レシピ見るのが限界だったよ。｣
｢ふふっ。今日、定時で上がれるように頑張ろうね。｣
｢頑張る！！｣


龍と澪はそれぞれ別の現場に出ていて、龍が夕方に戻ってくると、澪と華はすでに帰っていた。

｢おう。お疲れ。
今日も澪ちゃんと華、2人で澪ちゃん家にお泊まり会するんだとよ。｣

｢お泊まり会って何だよ。ガキかよ。｣
｢いや、華がすっげー嬉しそうに言ってきた。だから俺は帰っても暇だから、残業。｣

｢そうか。俺も今日残って帰るわ。｣

(･･･昨日も来なかったし、今日は2人で泊まり。
･･････俺に会いたくない･･･のか？)