コノ瞬間ニ閉ジ込メテ
カミサマ
「私ね、もうすぐ死ぬんだって」
「………………え?」
「私、死ぬの。あと数ヶ月で」

僕、佐藤 望はこの言葉で一気に世界の色が変わった気がした。


彼女、もとい宮本 倖は数日前に倒れて病院に緊急搬送された。
もともと体が弱い彼女だけれど、いままでそんな気配は一切してなかった。

…なんで僕が気付いてあげられなかったのか…?


恐らくもっと早くから医者に言われてたはずのことを、ずっと僕に言うべきか悩んでいたんだろう。




神様、なんてはじめて思った。

どうして倖なんですか、
倖じゃなければいけなかったんですか、



彼女は何も悪いことなんてしてないのに _。
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