闇の中でも
そいつが近づいてくる度に、俺の心臓がバクバク音を立てている。


俺、男相手になに緊張してるんだ?



そんな呑気なことを考えているうちにどんどん近づいてきて、そいつと目が合った。



二日酔いでなんだかスっとしなかった頭が、一気に冴えた気がした。




そいつはスタスタと俺の横を通り過ぎて行ったが、俺は呆然としていた。




だって…






< 7 / 8 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop