【短編小説】高校生昇華物語

焼きそばパンを買って返ると

「これ、吸えよ」

煙草？

流石に法に触れている。

しかし、ここで断れるならば私はカツアゲの段階で断ることができていただろう。


吸う。


煙たい…。

小学生の言い訳にありがちだが、「××くんがやれって言ったんです！」とはよく言ったものでそういうと先生から高確率で「じゃあ君は××くんから死ねって言われたら死ぬんですか」と返ってくる。

私はその場合。

死ぬ。

そんなことも、断ることができない。

そんな弱い人間だ。

私は。