* KING+1 *
シャワーを終え圭さんの買ってもらったモフモフを早速着用してみる。これ、目でも着心地でも癒される…


「やっぱり杏は、そういうの似合うわね。
可愛いわよ///」


部屋に入るなり誉めてくれる圭さんに ちょっと照れてしまう。


「あっ、圭さんワインの用意ありがとうございます。」


「フフ、早く飲みましょう。その前に髪を乾かさないとダメよ。ほら こっちに来て…乾かしてあげる。」


ドレッサーの前に座らされ ぶぉ~とドライヤーの音だけが聞こえる。


優しく髪を何度も撫でながら 圭さんの大きな手が私の髪を何度もすきながら動くのを鏡越しに見る。


「杏 髪伸びたわね。あなたミディアムがすごく似合うんだから もう少し髪切ったら?なんなら私が切ってあげるけど?」


そうだ、圭さんはそっちの方も上手く出来る人だった事を思い出す。


「今切ってあげるわ。杏を私好みにしちゃうけど、それぐらいいいでしょ?」


Winkをして バサッとケープを引き出しから出し私に掛けて 素早くシザーテクニックを施した────


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