* KING+1 *
「そうだ、自己紹介がまだだったね。君の名前は?」
さっき、圭さんの話は聞いてなかったの?本当に副社長なの?っていうか…この人で会社的に大丈夫なの?
瞬時で私は 色々考えたけれど、話すのは簡潔に。
「私は最近フランス支店に配属された 安藤 杏果です。」
「へぇ最近なんだ。じゃあさ、ここに来るまでは東京勤務?」
「はい、百瀬チーフと、支店長の圭さんとの3人でCOLORの企画をし 立ち上げまでギリギリ日本で仕事をしていました。」
「あっ、そっか君がCOLORのモデルなんだね。どこかで見たとは思ってたんだ。カタログの写真写りもいい、だけど実物は超キュートだね。」
「それで副社長…」
「俺の名前は瀬戸 大秦(せと たいしん)。外で副社長とかやめて、大秦と呼んでよ。」
は?1社員と副社長の間柄なのに 何故名前呼び?
「あの…無理です。しかも何故 私は手を繋がれているのですか?事務所を出てから ずっと 後ろから抱きしめられる様に 歩かされていたし、おかしいです。」
「いや、普通でしょ?運命的な出会いを果たしたのだからね?俺言ったよね。君にはまた会えるって。俺の未来が見える力 凄くない?」
だめだ。この人には モラルが通用しない様だ。
「久しぶりに ときめいているんだ。だから 今日は 君と1日デートだから、楽しく過ごそうね。」
「デートではありません。視察なんですから、大秦さんお仕事ちゃんとしましょうね。」
話の通じない上司には下手に出て こっちから上手く操縦しちゃおう───と、訳のわからないミッションが始まったのであった…
さっき、圭さんの話は聞いてなかったの?本当に副社長なの?っていうか…この人で会社的に大丈夫なの?
瞬時で私は 色々考えたけれど、話すのは簡潔に。
「私は最近フランス支店に配属された 安藤 杏果です。」
「へぇ最近なんだ。じゃあさ、ここに来るまでは東京勤務?」
「はい、百瀬チーフと、支店長の圭さんとの3人でCOLORの企画をし 立ち上げまでギリギリ日本で仕事をしていました。」
「あっ、そっか君がCOLORのモデルなんだね。どこかで見たとは思ってたんだ。カタログの写真写りもいい、だけど実物は超キュートだね。」
「それで副社長…」
「俺の名前は瀬戸 大秦(せと たいしん)。外で副社長とかやめて、大秦と呼んでよ。」
は?1社員と副社長の間柄なのに 何故名前呼び?
「あの…無理です。しかも何故 私は手を繋がれているのですか?事務所を出てから ずっと 後ろから抱きしめられる様に 歩かされていたし、おかしいです。」
「いや、普通でしょ?運命的な出会いを果たしたのだからね?俺言ったよね。君にはまた会えるって。俺の未来が見える力 凄くない?」
だめだ。この人には モラルが通用しない様だ。
「久しぶりに ときめいているんだ。だから 今日は 君と1日デートだから、楽しく過ごそうね。」
「デートではありません。視察なんですから、大秦さんお仕事ちゃんとしましょうね。」
話の通じない上司には下手に出て こっちから上手く操縦しちゃおう───と、訳のわからないミッションが始まったのであった…