* KING+1 *

Vous plaisantez

次の日から とてつもなく忙しい。今日は 雑誌の取材という事で 雑誌編集者が会社に来ていた。


こんな取材を受けるとか、慣れないのはともかく、初めから教えて欲しい。


「ほら杏果さん。眉間にしわが…折角の可愛い顔が勿体ないです。」


輝来君が私の髪を整えながら私の顔を除き込む。


「ほら、杏果…昨日のエンジェルスマイルをしてよ?あ、やっぱダメ///他の奴に見せたくないけど、見たい。う~。」


「何で辰野君が困った顔をするの?困ってるのは私なんだよ。

もう取材なんてやだ。何聞かれるの?

普通、前もって打ち合わせとかない?ブランドコンセプトとか、どうするつもり?私無理だよ…」


「ああ、それなら大丈夫。俺が横にいるだろ?」


へっ。俺って?


「お疲れ杏。やっぱ日本はいいな…。」


空耳じゃない。嘘でしょ?聞こえる声が信じられないんだけど…


夢でも会う事が出来なかった人が─── 


先輩が しれっと隣に佇んでいた…


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