Sunny〜君に出会えたから〜
「もう黙れ!うるっさい!」
「ごめんなさい、お母さん!!」
今日も私は、泣くことしか出来ない。
でも今日はいつもと何かが違う。
お母さんが、なんか違う。
「だから、黙れって言ってんでしょ!」
口では言うのに殴って来ない。
蹴って来ない。
「あぁ、もう疲れた。」
……お母さん?
冷たく私を見下ろしてくる。
痛くなくて嬉しいはずなのに、何かがおかしい。
嫌な予感しかしない。
「お、お母さん?」
「……」
「今日、お母さん変だよ?ねぇ、お母さ、」
「お母さんが変?あんたも言うようになったね。」
「……お母、さん?」
「でも、今回はあんたの言う通りかもね。」
「……」
「お母さんね、いいこと考えたの。」
そう言って、今まで私が見たこともないくらい嬉しそうな顔をする。
私は少し嬉しかった。
初めてお母さんの笑顔を見た。
自分がいつもお母さんを怒らせてばかりだったから、少しはいい子になれたんだと思った。
嫌な予感は気のせいだったんだ。
お母さんが立ち上がって、微笑む。
「真由、ちょっと待っててね!」
初めて名前を呼んでくれた。
でも戻ってきたお母さんの手に握られたものを見て、私は青ざめた。
「お、お母さん?何、持ってるの?」
「ふふっ!見れば分かるでしょ、バカな子ね!包丁よ、包丁!」
「な、何、するの?それで」
「ほんとにバカだね、これであんたを殺すんだよ!」
……え?
「あんたなんて生きてる価値もないじゃない!あんたが死ねばきっとみんなが幸せになるよ。」
「や、やだ!お母さん!ごめんなさい!」
「謝ったって今更なんだよ!」
「ごめんなさい!お母さんごめんなさい!」
逃げようと思うけど、今まで味わった事のない恐怖に腰が抜けて……立てない……!!
「やめて!お母さん!」
もう背中は壁に触れてる。
……もう逃げられない。
「お母さん!!!」
「お母さんお母さんうるっさいんだよ!私はあんたのこと自分の子供と思ったことなんかないんだよ!」
ドスドスドスドスドスドスッッ!!!
お腹に激痛が走る。
痛いのに、声が出ない!
身体中が重くなって、でも痛いお腹をかばうようにそっと触れるとヌルッとしたものが手いっぱいについた。
何かと思って手のひらを見ると真っ赤な液体がついていた。
「おか………さ……」
「あは、あはははは!!死んでよ!」
もう叫び声にも近い、そんな声で狂ったようにお母さんはその言葉を繰り返す。
怖くて痛くて悲しくて、私の目から涙がこぼれ落ちる。
「あはははは!!」
もう前が見えない……
私はそっと意識を手放した。
「ごめんなさい、お母さん!!」
今日も私は、泣くことしか出来ない。
でも今日はいつもと何かが違う。
お母さんが、なんか違う。
「だから、黙れって言ってんでしょ!」
口では言うのに殴って来ない。
蹴って来ない。
「あぁ、もう疲れた。」
……お母さん?
冷たく私を見下ろしてくる。
痛くなくて嬉しいはずなのに、何かがおかしい。
嫌な予感しかしない。
「お、お母さん?」
「……」
「今日、お母さん変だよ?ねぇ、お母さ、」
「お母さんが変?あんたも言うようになったね。」
「……お母、さん?」
「でも、今回はあんたの言う通りかもね。」
「……」
「お母さんね、いいこと考えたの。」
そう言って、今まで私が見たこともないくらい嬉しそうな顔をする。
私は少し嬉しかった。
初めてお母さんの笑顔を見た。
自分がいつもお母さんを怒らせてばかりだったから、少しはいい子になれたんだと思った。
嫌な予感は気のせいだったんだ。
お母さんが立ち上がって、微笑む。
「真由、ちょっと待っててね!」
初めて名前を呼んでくれた。
でも戻ってきたお母さんの手に握られたものを見て、私は青ざめた。
「お、お母さん?何、持ってるの?」
「ふふっ!見れば分かるでしょ、バカな子ね!包丁よ、包丁!」
「な、何、するの?それで」
「ほんとにバカだね、これであんたを殺すんだよ!」
……え?
「あんたなんて生きてる価値もないじゃない!あんたが死ねばきっとみんなが幸せになるよ。」
「や、やだ!お母さん!ごめんなさい!」
「謝ったって今更なんだよ!」
「ごめんなさい!お母さんごめんなさい!」
逃げようと思うけど、今まで味わった事のない恐怖に腰が抜けて……立てない……!!
「やめて!お母さん!」
もう背中は壁に触れてる。
……もう逃げられない。
「お母さん!!!」
「お母さんお母さんうるっさいんだよ!私はあんたのこと自分の子供と思ったことなんかないんだよ!」
ドスドスドスドスドスドスッッ!!!
お腹に激痛が走る。
痛いのに、声が出ない!
身体中が重くなって、でも痛いお腹をかばうようにそっと触れるとヌルッとしたものが手いっぱいについた。
何かと思って手のひらを見ると真っ赤な液体がついていた。
「おか………さ……」
「あは、あはははは!!死んでよ!」
もう叫び声にも近い、そんな声で狂ったようにお母さんはその言葉を繰り返す。
怖くて痛くて悲しくて、私の目から涙がこぼれ落ちる。
「あはははは!!」
もう前が見えない……
私はそっと意識を手放した。