アカツキ-孤独な勝負師-
いつもの練習が終わると一人でピッチング練習をする。

この部では全体練習が終わったあとに個人練習・・・自分の弱点を克服する自主練習がある。

もちろん、全体のメニューが終わっているから帰る奴もいる。

しかし、練習にはアカツキと鎧塚と武藤しかいなかった。

「あーあ、今日もこの3人かぁ・・・。守備練が出来ねうェじゃねーかよ」

「いやっ・・・ならお前も帰るか・・・?どうせ、俺の球を取るのが嫌なんだろっ・・・?」

「あァ?そうだよ・・・!俺ぁポジションはキャッチャーじゃねェからな・・・!伊藤のヤローが帰りやがったから俺がオメェのエグい球を取らにゃならねぇ・・・!」

この言葉使いが悪い男が新チームの1番バッターを務める武藤。言葉使いは悪いが練習はしっかりとする努力家である。

背も低く才能も無いからひたすら努力するしか上手くなる道が無いと分かっているから努力をする。

いうなら武藤は己をよく知っているのだっ・・・!自分を知っているから努力するっ・・・!そこらへんの心構えが凡人とはまるで違うっ・・・!

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