999の薔薇
そんなのは勘弁だと思い断ろうと思った。


そう、断ろうと思ったんだ…


「父さん、悪いけど、」

すると、俺の言葉を遮るかのように父さんは話し出した。

「その、女の子は陽菜ちゃんだぞ」

え、陽菜?


「陽菜って、姫宮 陽菜?」

「そうだ。お前の幼なじみの姫宮 陽菜ちゃんだ」
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