イケメンな俺様
「前村 花梨って誰ぇ〜!!!?」
いきなり桃代達のクラスのドアからそう、こっちに叫んでいたので、教室にいた生徒たちは一斉になってドアに目を向けた。
名前を呼ばれた花梨は
みんなより、かなり驚いていた。
「へ…何で…?」
花梨の頭は放心状態だった。
花梨の名前を呼んでいたのは、花梨にとって…
いや、この学校の女子にとっては、王子様的存在の坂本 隼人だったから。
「花梨って誰ぇ〜?」
「わ…私ですけどー…」
花梨はその場で小さく手を上げた。
それを見た隼人は、和馬を引っ張りながら教室の中を入り、花梨の所まで速歩きでやってきた。