イケメンな俺様



「きゃーー!!!!!隼人ぉー!!」


いきなり、廊下が騒がしくなる。



桃代達はびっくりして、叫び声がした方に顔を向ける。




「隼人様じゃない!?」



「絶対隼人様だよっ!」


夏樹と花梨が顔を合わせて、お互いに確かめ合う。



夏樹と花梨の間では、隼人の事を隼人様と呼んでいた。





隼人の教室は、桃代の教室のすぐ隣。



じっと教室のドアの方に目を向けてみた。



すると、隼人が教室に入る所が目に入ってしまった。




そして、隼人の目と
桃代の目がパチリと合ってしまった。




そんな桃代に満面な笑顔を向けながら、ウィンクをしてきたのだ。




「なっ!!」




隼人は自分の教室へと入って行った。






「うわぁ〜〜〜!!!」



桃代は頭に手を当てながら叫んだ。




「気持ち悪い〜〜!!!」



涙目になりながら叫んでいたにも関わらず、夏樹と花梨は目をハートに変えていた。
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