イケメンな俺様
「あ、あの〜」
じぃ〜〜っと桃代を見る花梨とその他の女子達。
「だ、だからね…」
桃代の額には汗が滝の様に流れ落ちていた。
「き.近所の私の好きな人のお兄ちゃんの弟なのっ!!」
はっ!
言った途端に、我に返った桃代は、今自分が言った事を整理し始めた。
あれ?私さっき何て言ったっけ?
頭がぐちゃぐちゃなっていた桃代は、適当に言い放ったので、冷静になった今
自分がさっき言った言葉をコロッと忘れてしまっていた。
「………………」
少しの間、教室では沈黙が続いてしまっていた。
あちゃ〜!流石にあれは、嘘だとバレるかな?
今頃になって、桃代は後悔し始めた。