イケメンな俺様
「ジャージ姿の隼人もカッコイイ…。」
今日の一限目は体育。
だから、いまの俺はジャージを着ている。
言うまでもないが、女子はそんな俺の姿にメロメロだな。
そう自信タップリに女子達に笑顔を見せる。
その中には、B組の桃代と夏樹と花梨もいた。
体育は、二つのクラスで同時に行っていたので、桃代達のクラスはA組の隼人達のクラスと一緒に体育の授業をしなければならないー…。
「はあぁ〜」
遠くで桃代はため息をはく。
「隼人様〜!!!!」
遠くにいる隼人に向かって、夏樹と花梨が手を振る。
それを隣で見ていた桃代はとっさに止めに入った。
「や、やめてよなっちゃん、花梨…!!!」
だが、そんな桃代の行動は遅かった。
隼人はこっちに気付いて、手を振り返してきた。
夏樹と花梨を見て、最後に私に目を向ける。
そして、また
白い歯を見せびらかせて、ニカッと笑うんだ。
「ひぃぃ〜〜〜!!」
とっさに目を反らしてその場から逃げる様にして走った桃代だったー…。