またあした
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「じゃあまた、あした」
「おう、またあしたな」
こんなやり取りのメールをして今日もわたしは眠りにつく。
「ばいばい」とか「じゃあね」みたいな言い方が嫌いな彼の別れ際の時はいつも決まって
「またあした」
だ。
高校に入学してから1週間が経った。
新しい教室、新しい友達、すべての事が新鮮であっという間に時間が過ぎていた。
「こーはるっ」
入学式の下駄箱で話しかけられて仲良くなった友達。彼女は佐藤千尋。明るい性格で
いつも可愛い笑顔を振りまいている、。
「こはるって部活動決めたの?」
新入生歓迎会の部活紹介が終わって教室に向かっている途中、ちひろに聞かれた。
「決まってないけど、スポーツやりたいんだよねぇ〜」
「バドミントン!」
「いいなぁと思ってて、、、」
「にしなよ!!」
ラケットにシャトルが当たる時の乾いた音と
自分達の想像をはるかに越えた速さのスマッシュに魅了されたのはわたしだけではなくちひろも同じだったようだ。
「ふふ、笑
やっぱかっこよかったよね!」
「うん!私はやらないけど!!」
「やらないんかい、、、」
ちひろは親の負担を軽くしたいらしく
バイトに専念するらしい。高校生にもなるとバイトという選択肢もあるんだ、、となんだか少し大人に近づいた気がしていた。