高嶺の花
「まぁ、可愛いキャラだと、美華には弟としてしか見られてないんだけどな」


「いや、美華ちゃんって鈍感なんだな」


「美華の名前呼ぶな」


「そうやってさ、いろんな男に牽制かけるのやめろよ」


「は?なんで?」


「だってさ、お前が牽制してなかったら、週に4回は告られると思うんだよな。高嶺さん」


「それをさせないために牽制かけてんだろ?」


「んー、そうじゃなくて、お前が高嶺さんの恋愛邪魔してんじゃね?」


「確かに……な」


「まぁまぁまぁ、そんな落ち込むなって、イケメンなお前ならそろそろ高嶺さんも振り向いてくれるって!」


「ありがと」


「え!?春斗がお礼言うとかレアすぎ!明日ヤリ降ってくんじゃね?」


「お前なぁ…」
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