高嶺の花
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「お邪魔しまーす!」

「あら、こんな時間に来るの珍しいわね美華ちゃん!」

「春くんに用事があって、はるくんいるー?」

「自分の部屋にいるわよ。後でお菓子持ってくわねー」

「ありがとー!」



委員会が終わった後……めんどくさいと思いながらも来た、春くんの家

まぁ、楽しいからいっか!

なんて考える私は、単純なのだろうか……


トントン

ガチャ

「春くん、お邪魔してまーす!」

「……は?」

「……え?」

ちょっと待って!

今春くんなんて言った!?

「「……は?」」

って言った!?

いやいや、あんなに可愛い春くんがそんなこと言うはずない

きっと幻聴だ!

「は、春くん?」

「なーに?美華」

ホッ

良かった……

やっぱり幻聴みたい

「あのね?委員会あって一緒帰れなかったから、埋め合わせ?しに来たんだ!」

「なんで、埋め合わせの一番重要なところが『?』なの?」

「えーっとー、言葉の意味を、よく知らなくて……」

海里のつくったセリフを言ってるとは言えない!
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