高嶺の花
「その服、可愛いね。似合ってる」

「え、あ、ありがとう」

「照れてるの?可愛いね」


可愛い、可愛いと言われて、照れてしまうのはしょうがない


「みーくんは、元気にしてた?」


なんで私たちが元気にしてた?とか言い合ってるのかというと、最近会ってなかったから。

2週間くらい。


「もーね、美華が足りなくて、死にそうだよー」


言葉はとっても嬉しい。

でも、抱きつかれた瞬間に香ってきた女の人の香水の匂い。

あぁ、またか……。


「私も」

「美華〜。好き。大好き。」

「私も」

「さっきから美華『私も』しか言ってくれない。」

「私も、だーい好き」

「ありがと」
< 23 / 66 >

この作品をシェア

pagetop