高嶺の花
「春くん、おはよう。」


小さい頃から一緒に学校に通ってた私たち2人。


「あぁ、はよ」


無言で歩く私たち。

お父さんが、最近家に帰って来ないのが、何故か不安で考えてしまって、春くんと話すことが少ない……かな


「春くん、今日お家に遊びに行っていい?」


今日はお父さんもお母さんも仕事でお家にいないから、聞いてみた


「は?俺の家に?」

「あ、うん。だめ……かな?」

「勝手にしろよ」

「あ、ありがとう……」


なんだか、とても素っ気ない感じがする

でも、私は知ってるんだ

春くんは照れ屋さんだから、照れて、真逆の事言っちゃうんだよね

私は、そういう春くんも好きだなって思う


「…………………………」


また、無言

私も春くんもなにか考え事をしてるんだ
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