かわいくないキミ
「私、営業向いてないと思う」
「知ってるよ」
「今回はマジで異動願い出そうかな。部長間違いなくオッケーしてくれるでしょ」
「だろうね。もうすぐ赤ちゃん産まれるのに、お前がいたら安心できないもんな」
「杉野、本当にデリカシーないから」
「だって嬉しいからね、俺は」
「はあ?」
不機嫌な顔をして、不機嫌な声を出す彼女。
そんな彼女の顔を見てるだけで胸がときめく俺は本当にどうかしてると思う。
けど本当に嬉しくてたまらないんだ、白石さんにフラれたって話を聞いてから。
服装に無頓着でも髪型に無頓着でも、彼女の姿を初めて見たあの日から俺の中では彼女がずっと一番だった。
もっと慎重に恋心を温めて、もっと彼女に近づいてから気持ちを伝えるつもりだったのに、先に彼女に他人への恋心を言われてしまった。
だから今回は作戦変更。
失恋で弱ってるところだって利用してやる。
「知ってるよ」
「今回はマジで異動願い出そうかな。部長間違いなくオッケーしてくれるでしょ」
「だろうね。もうすぐ赤ちゃん産まれるのに、お前がいたら安心できないもんな」
「杉野、本当にデリカシーないから」
「だって嬉しいからね、俺は」
「はあ?」
不機嫌な顔をして、不機嫌な声を出す彼女。
そんな彼女の顔を見てるだけで胸がときめく俺は本当にどうかしてると思う。
けど本当に嬉しくてたまらないんだ、白石さんにフラれたって話を聞いてから。
服装に無頓着でも髪型に無頓着でも、彼女の姿を初めて見たあの日から俺の中では彼女がずっと一番だった。
もっと慎重に恋心を温めて、もっと彼女に近づいてから気持ちを伝えるつもりだったのに、先に彼女に他人への恋心を言われてしまった。
だから今回は作戦変更。
失恋で弱ってるところだって利用してやる。