kioku


「あ、あのー・・ごはん・・・出来たよ?」

ある意味で慣れている柚は器用なことに料理している手を止めることはない。

その言葉に京も利都も怖い顔から待ってましたと言わんばかりの嬉しそうな顔になった。
同時にあの重苦しい雰囲気も消えた。


「いっただきまーす!」

「「いただきます」」

「んーっ!!卵焼きおいしい!」

「えへへ~//昨日よりも上手くできたでしょ!」

「昨日も今日も毎日上手だよ~柚は可愛いからね!」

「口を縫い付けるよ」

「可愛い柚の唇だったら喜んで!」

ぞわっ

利都の気持ち悪いセリフに本気で鳥肌がたち更には悪寒もした。

「てめぇの口に針ぶち込むぞ」

京は目つきも悪くて案外口も悪い。
そして利都は笑顔で変態じみた発言をする。

(お兄ちゃんたちのキャラて強烈だよね・・わたしも頑張らなきゃ!)

少しずれた柚。
織原家の日常は周りとはかけ離れているのかもしれない。
< 17 / 24 >

この作品をシェア

pagetop