Happy?~結婚生活は甘くて危険がいっぱいです~
気持ちを伝える、か…。

「玉村」

俺は玉村を呼んだ。

「あんまりこう言うことは聞きたくないんだが…もし振られた場合は、どうするんだ?

その時は大丈夫か?」

「あっ、心配してくれているんですか?」

「仕事を休まれると困るからな」

俺がそう言ったら、
「そっちっすか…」

玉村はガッカリしたと言うように肩を落とした。

「まあ、その時はその時っすよ」

玉村が言った。

「ほお」

「振られても別に悔いはないんで。

と言うか、何も伝えないで振られるよりかはまだマシでしょ?」

玉村はニッと歯を見せると笑った。

「確かに、それは嫌だな」

「でしょ?

だから、ちゃんと自分の気持ちを正直に伝えようって」

同意した俺が嬉しかったのか、玉村は笑顔だった。
< 101 / 125 >

この作品をシェア

pagetop