Happy？～結婚生活は甘くて危険がいっぱいです～

村雨さんの前にはしょう油ラーメン、わたしの前にはチャーシューメン、シェアをしようと言うことで頼んだ餃子と鶏のから揚げが置かれた。

「それじゃあ、食べようか」

「はい」

わたしたちは両手をあわせると、食事を始めた。

「うん、美味いな」

「美味しいですね」

いつも一緒に食事をしているけれど、いつもよりも美味しく感じるのは…やっぱり、両思いになったからなのだろうか？

「それで、ゆめのはどっちが見たいんだ？」

餃子を頬張りながら聞いてきた村雨さんに、
「忠政さんは、どっちが見たいんですか？」

わたしは聞き返した。

「俺はゆめのが見たい方でいい、君の意見にあわせる」
と、村雨さんは言った。

「うーん、『幸福の黄色いハンカチ』ですかね」

わたしが答えたら、
「じゃあ、それにしよう」

村雨さんは返事をした。