Happy?~結婚生活は甘くて危険がいっぱいです~
「そうだ、敬子さんのところに行ってきたんだよな?」

村雨さんが話を切り出した。

「えっ…ああ、はい、そうです。

その…両思いになったと言うことを、伝えました」

わたしは言った。

「えっと、敬子から聞いたんですけど…わたし、かなり生意気なことを言ったみたいですね。

忠政さんの悩みは蚊に刺されたようなものだとか」

わたしがそう言ったら、
「まあ、君の悩みを聞いてある意味そうだなって思ったよ」

村雨さんが言った。

「その節は、本当に申し訳なかったです。

あの時は仕事も失ったうえに家も失くしたから、その…」

「いいんだよ」

村雨さんが言ったので、わたしは彼の顔を見つめた。

何がいいのだろうか?
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