Happy?~結婚生活は甘くて危険がいっぱいです~
「あっという間でしたね」

区役所を出ると、ゆめのが話しかけてきた。

「まさか、こんな挙式方法があるとは思ってもみなかったよ」

俺は答えた。

「でも、よかったです」

そう言ったゆめのに、俺は首を傾げた。

「忠政さんと愛を誓いあうことができたうえに、忠政さんとの思い出がまた1つ増えましたから」

「…そ、そうか」

ずいぶんなことを言ってくれるじゃないか…。

俺は何だか照れくさくなって、ゆめのから目をそらした。

「午後からどうしましょうか?」

ゆめのが言った。

「ああ、そうだな…」

午後…と言うよりも、今から特にこれと言った大きな予定は入っていない。

「明日からお休みでしたよね?」

そう聞いてきたゆめのに、
「まあ、連休だからな」

俺は答えた。
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