Happy?~結婚生活は甘くて危険がいっぱいです~
ドアを開けると、彼の同僚たちがいた。

「いらっしゃい」

わたしが笑顔で彼らを迎えると、
「こんにちは、お邪魔します」

「入ります」

「お邪魔しまーす」

彼らはあいさつをすると、次々と家の中へと足を踏み入れたのだった。

全員が家の中に入ったことを確認すると、わたしはドアを閉めて脱いである靴を並べた。

「うわっ、すげー!」

リビングから聞こえた声に、わたしはフフッと笑った。

玄関からリビングへと足を向かわせると、
「すげー、美味そう!

これ、全部奥さんが作ったんですか!?」

ソース顔の同僚の人がテーブルのうえの料理を指差して、わたしに声をかけてきた。

「はい、そうです」

わたしがそう答えたら、
「ひょえーっ、すごいっすねー」

彼は感心したように言った。
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