Happy?~結婚生活は甘くて危険がいっぱいです~
「出かけた…と言いますと、どこへ出かけたのか言っていませんか?」

星崎が聞いてきた。

「どこへって…それは、特に聞いてないな。

たぶん、友達と一緒にどこかへ出かけたんだとは思うけれど」

俺はそこまで答えると、
「どうしてそんなことを聞いてくるんだ?」

訳がわからなくて聞き返した。

「彼女だって息抜きしたい時とか友達と一緒にどこかへ出かけたい時くらいあるだろう。

制限をかけるのはあまりにもかわいそうだろう」

俺は森脇と星崎に言った。

「それもそうなんですけど…実は」

森脇は言いにくそうに呟くと、星崎と顔を見あわせた。

星崎がこれは言った方がいいと、彼女に目で話しかけた。

森脇は仕方がないと言うように息を吐くと、重そうに口を開いた。
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