【短】届かない声は距離のせい
"光哉のばか"
ノートに書き殴る。
もやもやした感情がわたしを悩ませる。
はっきりと言えばすっきりするのかもしれない。
でも、言ったことで距離が開いていく気がする。
言わないまま同じ距離を続けることも苦痛でしかない。
今は二メートルくらいの距離。
卒業すればその距離は確実に開いていく。気がつけば届かないところにいるかもしれない。
それは恐怖でしかない。
別れが、迫っている気がする。