苺タルトのような甘い恋をしよう。
第6章 待ち合わせは、カフェにしよう。


カランカランカラン…

沢山買ったケーキを持って
私はカフェに入った。


とりあえず
ホットコーヒーを
飲みながら待つことにした。





終わりまで
あと20分…




私…

さっきは

どうして
孝臣くんを見たら

急に涙がこみ上げて
泣きそうに
なったのだろうか。


あのダブルパンチの
ショックが

孝臣くんの
笑顔を見たら
少し和らいだから…?





孝臣くんは
いい友達だよ。



友達だけど…


もし、
恋愛感情を
挟んだら
友達じゃなくなるよね。



孝臣くんとは、
気まずくなりたくない。


もしも
告白なんかして
フラれた日には
 
私は絶望すると思う。





孝臣くんが来たら

友達にドタキャンされた
話をしよう。



そんなことを
一人で色々と考えながら

コーヒーを飲んでは
ケーキ屋を眺めていた。









カランカランカラン…

お店のドアが開く音がした。



孝臣くんが
バイトを終えて
カフェに入ってきた。


「いらっしゃいませ。」


「あ、先に連れが店内いるので
大丈夫です。」


「かしこまりました。」



孝臣くんは
迷わず私の座っている
席まで来てくれた。




「待たせて、ごめんね?」



「私の方こそ、
なんか急にごめんね。
バイトお疲れさま。」



「ありがとう。
あ、席に座ってもいい?」



「もちろん、どうぞ。」


孝臣くんが
席について、
ドリンクを頼んだ。




「さてと。
今日は…俺で良かったら
話いくらでも聞くよ?」


「…ありがと」




私が友達に
ドタキャンされて
ショックだったこと、

気晴らしに
ケーキを沢山買ったこと、


孝臣くんに話した。




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