苺タルトのような甘い恋をしよう。
ゆっくりと
愛奈ちゃんの席の子に
近づいていき
ドキドキしながら
声をかけた。
「あの…
小宮愛奈ちゃんだよね?」
僕が声をかけると
びくっとして
ゆっくり顔をあげた。
「え、あ、はい。」
「幼稚園の頃、
君とよく遊んでた
孝臣なんだけど…
分かるかな?」
恐る恐る聞いてみた。
もし、
人違いなら
僕はかなり
恥ずかしいヤツだ。
「孝臣…?
なに幼稚園に通ってた?」
「○が丘幼稚園なんだけど…」
「あ、私もそこだった!
孝臣くんは…
昔なんて呼ばれてたか
覚えてる?」
「たかくんって
呼ばれてたよ。」
「え、あ、あの…
もしかして、
ケンカしたら
すぐ泣いてた、
あの、たかくん?」
「うん、そうだよ」
「こんなところで
また会えるなんて
びっくりして…
なんていうか…ね(笑)」
君の笑った顔は
あの頃と変わらず
可愛いな。
「ほんとそうだよね(笑)」
僕も笑って
君にそう答えた。
この日から
僕と愛奈ちゃんは
昔のように
また友達になった。