それでもやっぱり、君が好き【8/26番外編追加】
chapter.2
✱新しい形で
「もうウチラも3年だねぇ」
ブランコをこぎながら香莉菜が話す。
「入学してからあっという間だよねー」
季節はまた春を迎えようとしていた。
雄大と別れてから二度目の春。
「亜実もすっかり元気になってよかったよ」
「ありがとう」
あれから1ヶ月くらいはずっと入院生活だったけど、みんながお見舞いにきてくれたから元気になった。
出席日数もぎりぎりだったけど無事に進級。
「そういえば雄大も無事に進級できたってね」
「うん。昌也から聞いた」
雄大とは、お互い気持ちに区切りをつけたあの日からまったく話していない。
でも、指輪は捨てられなくて。
これだけは大切だから、お姉ちゃんからもらったネックレスのチェーンに今もついている。
「出会った頃が昨日のようだよ」
香莉菜が懐かしむような目になる。
「……うん」
そっと首から下げているネックレスの先にある指輪に手を触れる。
なんとなく、指輪に手を触れると心が落ち着く気がする。
ブランコをこぎながら香莉菜が話す。
「入学してからあっという間だよねー」
季節はまた春を迎えようとしていた。
雄大と別れてから二度目の春。
「亜実もすっかり元気になってよかったよ」
「ありがとう」
あれから1ヶ月くらいはずっと入院生活だったけど、みんながお見舞いにきてくれたから元気になった。
出席日数もぎりぎりだったけど無事に進級。
「そういえば雄大も無事に進級できたってね」
「うん。昌也から聞いた」
雄大とは、お互い気持ちに区切りをつけたあの日からまったく話していない。
でも、指輪は捨てられなくて。
これだけは大切だから、お姉ちゃんからもらったネックレスのチェーンに今もついている。
「出会った頃が昨日のようだよ」
香莉菜が懐かしむような目になる。
「……うん」
そっと首から下げているネックレスの先にある指輪に手を触れる。
なんとなく、指輪に手を触れると心が落ち着く気がする。