それでもやっぱり、君が好き【8/26番外編追加】
「なんでそこから付き合うに飛躍してんの?」


「雄大が春樹との仲を勘違いしてるっぽくて」


「へ?」



〝まだ雄大?〟とでも言いた気な顔。



「春樹に勘違いしてるっぽいけどいいの?って言われときに、なんか分からないけど、勘違い本当にしようかって言った」


「え!?亜実が言ったの!?」



香莉菜が目を丸くする。



「うん、なんかわからないんだけど……自然とそう思ってたの」


「なにそれ。亜実らしい」



今度はおかしそうに笑う。



「あたしも幸せになりたいんだよ」



春樹なら……ってそう思える。



「そっか。亜実もいい加減幸せにならなきゃね」



あたしの頭を撫でる。



「ありがとう」


「二人でどうしたの?」



部屋のドアを開けて、中に入ると昌也が不思議な顔をしている。



「ちょっと女だけの秘密」



香莉菜がシーっと唇に人差し指を立てる。

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