それでもやっぱり、君が好き【8/26番外編追加】
「亜実……?泣いて……」
春樹の言葉に頬に触れると気づかないうちに、涙が流れていた。
「あれ……なんか幸せだなと思ったらいつの間にか」
これは今までとは違う。
悲しい涙なんかじゃない。
悲しい涙はもう流したくないけど、嬉しい涙は何回だって流したい。
「いままで辛い思いたくさんしてきたもんな」
あたしの涙を指で拭う。
「でも、すべてがあった今があるから」
「強いな。その経験がないと俺は亜実と付き合えてないんだもんな」
「必然だったんだよ」
あたしたちは微笑みあって、どちらからともなく顔を近づけた。
春樹との初めてのキス。
4月3日、まだ春になったばかりのこの日。
あたしたちは付き合い始めました。
──……はじめてのキスは涙の味
このキスの思い出をずっと大切にしたいってこの時のあたしは思っていた。
まだ春樹の気持ちには全然追いつけないけど。それでも大切にしたい気持ちはそこにあった。
春樹の言葉に頬に触れると気づかないうちに、涙が流れていた。
「あれ……なんか幸せだなと思ったらいつの間にか」
これは今までとは違う。
悲しい涙なんかじゃない。
悲しい涙はもう流したくないけど、嬉しい涙は何回だって流したい。
「いままで辛い思いたくさんしてきたもんな」
あたしの涙を指で拭う。
「でも、すべてがあった今があるから」
「強いな。その経験がないと俺は亜実と付き合えてないんだもんな」
「必然だったんだよ」
あたしたちは微笑みあって、どちらからともなく顔を近づけた。
春樹との初めてのキス。
4月3日、まだ春になったばかりのこの日。
あたしたちは付き合い始めました。
──……はじめてのキスは涙の味
このキスの思い出をずっと大切にしたいってこの時のあたしは思っていた。
まだ春樹の気持ちには全然追いつけないけど。それでも大切にしたい気持ちはそこにあった。