それでもやっぱり、君が好き【8/26番外編追加】
「お、雄大も久しぶりだな」



昌也の隣にいる雄大に声をかける。



「久しぶり」



笑顔で応える雄大だけど、どこか気まずそう。
元カレと今カレ。
なんとも不思議な光景だ。



「亜実、明日な」



助手席の窓からあたしの頭を撫でる。



「え……うん」


「明日……?」



雄大の言葉に春樹があたしを見る。



「雄大が変な言い方するからなんか気にしてるじゃん。ただのインターシップだから!」



ムキになって否定するあたしもどうかとおもうけど、こんなことで勘違いはされたくなかった。



「やっぱり……」



昌也と雄大に手を振って、車を走らせながら春樹が呟く。



「え?」


「雄大のこと……忘れられねぇよな?」



春樹が車をとめる。



「春樹?」


「わかってんだよ。雄大のこと忘れられるわけねぇって。亜実が雄大のことすげぇ好きだってこともさ」


「うん……」


「それでも俺を見てほしいなんてわがままなこともわかってる」



春樹の切なそうな表情に胸が痛くなる。

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