それでもやっぱり、君が好き【8/26番外編追加】
「浮気って気持ちが浮つくことだろ。俺は、亜実しか見てない」
「だからって……」
何をしてもいいということにはならない。
でも、気待ちは雄大にあるあたしのほうが、その原理でいくと浮気しているような気がしてしまう。
「俺はずるいんだ」
「……え?」
「亜実を手放したくないから……言えないでいる」
なにを……?
そう聞きたかった。
でも、聞けなかった。
「痛っ」
頭が割れるように痛くて、その場にうずくまる。
「亜実!?」
遠のく意識のなか、春樹のあたしを呼ぶ声が聞こえる。
この声に守られたかった。
……春樹。
春樹に守られたかった。
そして、幸せになる未来を見たかった。
でも、雄大のことが好き。
手放す意識のなか、あたしの脳裏に浮かんだのは雄大の顔だった。
『俺のこと好きだって言ってくれねぇ?』
昼間に聞いたこの言葉が、そのときの雄大の顔が頭から離れなかった。
どうして、あたしの頭の中はいつもいつも雄大がいるのだろう。
こんなにも、春樹を必要としているはずなのに。
雄大がこびりついて離れないんだろう。
嘘でもいいから、好きだと言えばよかった。
嘘じゃないけど。
雄大に嘘と思われてもいいから、言ってしまいたかった。
「だからって……」
何をしてもいいということにはならない。
でも、気待ちは雄大にあるあたしのほうが、その原理でいくと浮気しているような気がしてしまう。
「俺はずるいんだ」
「……え?」
「亜実を手放したくないから……言えないでいる」
なにを……?
そう聞きたかった。
でも、聞けなかった。
「痛っ」
頭が割れるように痛くて、その場にうずくまる。
「亜実!?」
遠のく意識のなか、春樹のあたしを呼ぶ声が聞こえる。
この声に守られたかった。
……春樹。
春樹に守られたかった。
そして、幸せになる未来を見たかった。
でも、雄大のことが好き。
手放す意識のなか、あたしの脳裏に浮かんだのは雄大の顔だった。
『俺のこと好きだって言ってくれねぇ?』
昼間に聞いたこの言葉が、そのときの雄大の顔が頭から離れなかった。
どうして、あたしの頭の中はいつもいつも雄大がいるのだろう。
こんなにも、春樹を必要としているはずなのに。
雄大がこびりついて離れないんだろう。
嘘でもいいから、好きだと言えばよかった。
嘘じゃないけど。
雄大に嘘と思われてもいいから、言ってしまいたかった。