それでもやっぱり、君が好き【8/26番外編追加】
「あ、春樹くん!」
ガチャっとドアが開いて、お母さんがそう口を開く。
「目、覚めたんだな!」
嬉しそうに笑いながら、ベッドに駆け寄ってくる。
「……え」
あたしはこの人がわからなかった。
あったことのない人だった。
「……お母さん」
お母さんの服の裾を引っ張る。
「ん?」
「誰……?」
「誰ってなにが?」
お母さんがきょとんとした顔になる。
「この人……知らない」
「何……言ってるんだ?」
春樹と呼ばれたその人が怪訝な顔になる。
「会ったこともない人がなんでここにいるの?」
「おい、なんの冗談だよ」
苦笑いをしながら、あたしの頭を撫でる。
「触らないで!」
知らない人に触られた嫌悪感から、その人の手を振り払う。
「……亜実」
「……っ」
知らない人とは言え、最悪な態度を取っていることに罪悪感を感じたけど、でも取り消せない。
あたしにとっては初対面の人。
ガチャっとドアが開いて、お母さんがそう口を開く。
「目、覚めたんだな!」
嬉しそうに笑いながら、ベッドに駆け寄ってくる。
「……え」
あたしはこの人がわからなかった。
あったことのない人だった。
「……お母さん」
お母さんの服の裾を引っ張る。
「ん?」
「誰……?」
「誰ってなにが?」
お母さんがきょとんとした顔になる。
「この人……知らない」
「何……言ってるんだ?」
春樹と呼ばれたその人が怪訝な顔になる。
「会ったこともない人がなんでここにいるの?」
「おい、なんの冗談だよ」
苦笑いをしながら、あたしの頭を撫でる。
「触らないで!」
知らない人に触られた嫌悪感から、その人の手を振り払う。
「……亜実」
「……っ」
知らない人とは言え、最悪な態度を取っていることに罪悪感を感じたけど、でも取り消せない。
あたしにとっては初対面の人。