それでもやっぱり、君が好き【8/26番外編追加】
「俺、そんなストーカーするように見える?」



隣の彼女に笑いながら問いかける。



「えー?雄大にストーカーされるなら大歓迎だけど」



自分の髪の毛のパーマを指でクルクルと触りながら、答える彼女。



「いまはコイツいるから勘違いしないで」



あたしに目線をうつし、隣の女の子を指差す。



「……そっか」



それ以外いう言葉なんで見つからない。



「コイツと取り込み中なの。早く行ってよ」



しっししっし、というような感じであたしを手で追い払う。



「……っ」


「……いてっ」



気付いたら、雄大の頬を叩いていた。



「さい……ていっ!」



そのまま雄大に背を向けて、走り去る。


知らないうちに彼女だということを否定されて、今日改めて彼女ではなくなったことを本人の口から聞いた。

痛いよ。
雄大の頬をたたいた手が痛い。

それ以上に胸が痛い。
本当は心のどこかで期待してた。
もしかしたら戻ってくるんじゃないかって。
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